2025年12月31日、格闘技ファンが1年で最も注目する日。
「RIZIN師走の超強者祭り」が10周年という節目を迎え、さいたまスーパーアリーナで開催されました。今回の大会では、朝倉未来のフェザー級王座挑戦をはじめ、女子格闘技の世代交代、2年越しのリベンジマッチ、そしてフライ級新王者の誕生など、ストーリー性と実力が融合したカードが揃いました。
この記事では、RIZINの核心に迫る内容で読者の知りたい裏側や感情にも届く内容で丁寧に解説します。
若手からベテランまで火花散る激闘の舞台裏
💥💥FIGHT WEEK!💥💥#Yogibo presents #RIZIN師走の超強者祭り❄️
令和七年、大晦日。
この日、歴史が動くーー。📅12/31(水)11:00開場/13:00開始
🏟さいたまスーパーアリーナhttps://t.co/vMV9urxaIC
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— RIZIN FF OFFICIAL (@rizin_PR) December 27, 2025
朝倉未来 vs シェイドゥラエフ – “奇跡の挑戦”は起こるのか
RIZINの象徴、朝倉未来が挑んだのは、プロ15戦無敗、破壊的フィニッシュ率を誇る王者シェイドゥラエフ。
この一戦にかける朝倉の準備は、過去のどの試合よりも厳しく、そして緻密でした。
「過去最高に組みを鍛えてきた。立って戦うだけじゃ勝てない」と語った朝倉。
観客の多くが「勝てない」と思ったその試合で、勝機は“長期戦”にあると専門家は分析。シェイドゥラエフはRIZINでは最長でも2Rまでしか戦っておらず、フルラウンド戦の経験が未知数だったのです。
オッズ分析(海外ブックメーカーbet365)
| 対戦カード | 勝利予想オッズ(低い方が優勢) |
|---|---|
| シェイドゥラエフ | 1.05(圧倒的本命) |
| 朝倉未来 | 9.75(大番狂わせ期待) |
朝倉の言葉:「さいたまスーパーアリーナで戦うのは、これが最後かもしれない。」
この言葉には、RIZINの未来を見据える覚悟と、“最終章かもしれない”というリアリティがにじみ出ていました。
伊澤星花 vs RENA – 女子格闘技の“世代交代”か、“レジェンドの意地”か
女子スーパーアトム級タイトルマッチでは、“絶対女王”伊澤星花と、“女子格闘技のパイオニア”RENAが激突。
この試合は単なる王座戦ではなく、女子格闘技の新旧エースのバトンタッチを問う試合でした。
| 選手名 | 特徴 | 発言・戦術 |
|---|---|---|
| 伊澤星花 | 無敗のグラップラー | 「速攻でテイクダウンして極める」 |
| RENA | 打撃のスペシャリスト | 「私ならやれる。打撃でぶっ倒す」 |
RENAは34歳、伊澤は25歳。年齢差だけでなく、立ち技 vs 寝技という格闘技の基本対立構図が明確に表れた好カードでした。
伊澤の完璧な試合運びに対し、RENAは「下馬評では不利なのはわかってる。でも私しか伊澤に一発入れられる選手はいない」と闘志を隠しませんでした。
RENA:「ベルトは後からついてくる。まずは倒すこと。」
冨澤大智 vs 篠塚辰樹 – “2年越しの復讐劇”の結末は
2023年の大晦日、キックルールで篠塚に敗れた冨澤大智が、MMAでの再戦を2年越しに果たす一戦。
この試合の注目点は、感情を表に出すファイター同士であること。冨澤は2年前の写真を毎晩見て「悔しさを力に変えてきた」と語り、篠塚は「15分かけて叩きのめす」と余裕を見せました。
| ファイター | コメント | 意気込み |
|---|---|---|
| 冨澤大智 | 「枕元に写真を飾ってきた」 | 「僕が主役」 |
| 篠塚辰樹 | 「打撃が落ちた」 | 「泥試合でも勝つ」 |
格闘技において“感情”は刃にもなり、弱点にもなります。
そのバランスをどう取るかが、勝敗を分けた重要なファクターとなりました。
フライ級の新時代を切り拓く選手たち

扇久保博正 vs 元谷友貴 – ベルトにかけた7年越しの執念
RIZINフライ級GPの決勝戦。長年RIZINで闘い続けながらもベルトに縁のなかった扇久保と、トーナメントを勝ち抜いた元谷。
この試合は“技術”よりも“執念”が上回ったといえる一戦でした。
| 項目 | 扇久保博正 | 元谷友貴 |
|---|---|---|
| 年齢 | 38歳 | 36歳 |
| RIZINキャリア | 約8年 | 約6年 |
| コメント | 「ベルトが欲しい。気持ちで勝つ」 | 「展開のある試合になる」 |
技術的には互角。しかし、扇久保の「心の底からベルトが欲しい」という言葉は、多くのファンの心を打ちました。
フライ級の象徴は誰になるのか。それが問われた夜でした。
“不屈のヤングガン”ヒロヤの格闘技人生とは
少年院から這い上がった異色のファイターヒロヤ。彼の人生そのものが格闘技のようでした。
| 経歴 | 内容 |
|---|---|
| 出自 | 少年院出身 |
| ターニングポイント | 朝倉未来からのDM「一緒に練習できますか?」 |
| 成長 | UFC PIにて世界レベルの練習環境で修行中 |
| 成績 | 新井丈をKOしてRIZIN初勝利 |
ヒロヤ:「チャンピオンベルトを巻いて、誰かの希望になりたい。」
“実力”ではなく“生き様”で支持されるファイター。RIZINは、こうした物語のある選手を舞台に乗せることに長けています。
まとめ:RIZINが提示した「格闘技の新時代」──物語と進化の交差点
2025年大晦日のRIZINは、技術と肉体のぶつかり合いを超えた**「人生の縮図」**でした。
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朝倉未来は格闘技に生きる覚悟を示し、
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RENAは女子格闘技のレガシーを懸け、
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ヒロヤは「人生は変えられる」と証明し、
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扇久保は、7年越しの夢を拳に託しました。
RIZINとは、単なるスポーツイベントではなく、**選手たちが人生を賭ける“舞台”**であり、観る者に希望や勇気を与える存在です。
来年からさいたまスーパーアリーナは改修予定。
この夜が、ひとつの時代の終わりであり、新たなRIZINの始まりでもあることは間違いありません。

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